飛沫とエアロゾルとウイルスとマスク

新型のウイルスの脅威はいつまで続くのでしょうか。せっかくの機会なので、今回の騒動で初めて耳にしたエアロゾル感染と、それを予防するために効果的なマスク(フィルタ)について調べてみました。なお、当サイトのコンテンツや情報において、可能な限り正確な情報を掲載するよう努めていますが、誤情報が入り込んだり、情報が古くなったりすることもあります。必ずしも正確性を保証するものではありません。また合法性や安全性なども保証しません。ご了承ください。

コロナウイルスの感染経路と飛沫核(エアロゾル)

インフルエンザウイルス同様の飛沫感染&接触感染に加えて飛沫核(以下、エアロゾル)で感染するのが今回の新型のウイルスの特徴のようです。飛沫感染は1,2mほどの離隔距離の確保やマスクの着用、接触感染はこまめな消毒である程度効果的な予防が可能なようです。ではエアロゾル感染はどのように防ぐことができるのでしょうか?

飛沫とエアロゾル

飛沫の大きさはおよそ5μm(ミクロン、マイクロメートル)です。5μmは0.005mmで、人間の髪の太さが0.05mmから0.08mmと言われているので髪の太さの1/10程度の大きさです。その飛沫よりさらに微細な空気中に漂う粒子のことをエアロゾルと言います。飛沫はすぐに地面に落下するのに対して、エアロゾルはしばらく空気中を漂い続けるのが特徴です。ちなみにインフルエンザウイルスもコロナウイルスに近く0.1μmほど、花粉は比較するとかなり大きく30μmと言われています。

現時点で判明している新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の残存期間としては、エアロゾルでは 3 時間まで、プラスチックやステンレスの表面では 72 時間まで、というものがある。銅の表面では 4 時間以降、段ボールの表面では 24 時間以降は生存が確認されなかった。

国立感染研究所 新型コロナウイルス感染症に対する感染管理(2021年8月6日改訂版)より

エアロゾル感染とマスク(フィルタ)

感染者の咳やくしゃみによるウイルスが空気中の粒子に付着して浮遊(エアロゾル)、非感染者がそれを吸い込むことで感染が拡大するようです。ということで表面消毒などによる対策に加えて、感染を防止するためのマスク(フィルタ)によるエアロゾルの捕集が重要ということになっているようです。2020年前半ごろは、都内の薬局などではマスクの品切れが続出しており、ネットで高額で転売されていたりしましたね。

マスクの性能と試験について(JIS規格)

ウレタンマスク、医療用マスクなど様々な種類が購入可能ですが、補修率についてパッケージに明記している商品はあまりなかったように思います。調べてみたところ、今までは公的規格が整備されておらず、各メーカ独自の試験方法による品質表示情報を元に性能を判断せざるを得ない状態だったようです。2021年6月16日に経済産業省と厚生労働省から共同でマスクの日本産業規格(JIS)が制定された、というニュースがリリースされました。医療用マスク及び一般用マスクの性能要件及び試験方法が定まったようなので、製品選びの際の指標になりそうです。

マスクは、新型コロナウィルス(COVID-19)感染が続く現在、すべての人々の必需品となっています。COVID-19の発生以来、需要の急増に伴う海外からの輸入の急増、マスクメーカ以外の事業者による布製マスクの製造・販売などマスク市場も拡大・多様化していますが、日本にはマスクに対する公的な規格・基準は整備されていませんでした。そこで、試験方法の標準化を図り、一定の性能要件以上のマスクを国内で流通させる観点から、JISを制定しました。本JISの制定により、一定の性能基準を満たしたマスクが製造・販売され、消費者や医療従事者の安心・安全の確保につながることが期待されます。

経済産業省ニュースリリースより https://www.meti.go.jp/press/2021/06/20210616002/20210616002.html

まとめ

形状、メンテナンスなども防御力に関わってきますので一概には言えませんが、すくなくとも補修率はマスク(フィルタ)の性能をみるうえで重要指標になりますね。次回からマスクを購入するときはそのようなJISマークにも注目してみたいと思います。

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