検索すると木が植えられるブラウザEcosia(エコシア)
インターネットの検索ブラウザ、皆様は何を使用しています?ブログのインサイトを確認している中で、Ecosiaというブラウザからの閲覧がありました。初めて聞いたブラウザなので調べてみると、なんと検索数に応じて木が植えられるブラウザであることを発見しました。Ecosia経由で見てくれた方ありがとうございます~!早速、メインブラウザにもしてみました。
ブログの分析中、リファラ(検索元)に見知らぬブラウザが
このブログは開設して2か月程度です。どのくらいの方が見ているのかな?とJetpack経由で確認していました。うーんなかなか伸び悩むなぁ、記事数を増やしたいな、などと思いながら閲覧数や国、検索ワード(クエリ)などを眺めている中で、「リファラ」(検索元)を眺めていると、知らないリファラ「ecosia.org」が。どうやら10月にどなたかが、ecosia.orgからここからこのブログを閲覧したようです。その他はBingが多いですね。
Ecosiaブラウザとは?
早速、ecosia.org で検索してみました。するとハッピーな雰囲気のページに飛びます。ページを開くとThe search engine that plants trees.(木を植えるサーチエンジン)”の文字が。一体なんだそりゃ。この時点で結構興奮しているわけです。普通に暮らしている中でたまたま出会うエコなイベントって大好きです。
Wikipediaで調べるとこのような記述
Ecosiaとはドイツのベルリンの企業が提供する検索エンジン。Ecosiaは80%以上の利益を植林・森林再生活動を行う非営利団体に寄付している。Ecosiaは自身をソーシャル・ビジネスでありカーボンネガティブ(英語版)と考えており、Ecosiaは財政の透明性を主張し(定期的に財政レポートを公開している)、ユーザーのプライバシーを保護し、アメリカのB Lab(英語版)に認証されたベネフィットコーポレーション(英語版)である。
https://ja.wikipedia.org/wiki/Ecosia
ホームページのAboutを見てみると、色々わかりました。
Ecosiaは、ドイツで2009年に設立されたインターネットブラウザ。設立者Christian Krollさんが世界中を旅して森林破壊の現状を知り、立ち上げたそう。Ecosiaブラウザはヨーロッパを中心に広がり、社会性の高さからドイツで初めてB Corporationを取得。2019年時点で6千万本の木を植えるほどの実績となり、さらに検索の電力を支える太陽光発電プラントも建設しているとのこと。
Ecosiaは広告からの利益の80%(収益の47.1%)を植林活動支援に使用していることもわかりました。
ブラウザの特徴 よりグリーンな検索結果に導くブラウザ
よりグリーンな検索結果を表示
サーチエンジンとしては、通常通り使用することができますが、検索結果からよりグリーンなものへ誘導するため、目立つようにしています。例えば、環境に配慮したビジネスだったり、エコな商品を扱うページには、検索結果のページ名の横に葉っぱのマークが付きます。グリーンかどうかの判断は、環境基準認定団体(なにこれ?)によってされるとのことです。多くがB Corporationを取得した企業だとのことです。
ポイントは、葉っぱのマークのサイトとEcosiaは広告関係もなく、特にお金のやり取り名はなくただ葉っぱのマークにより、人々を環境に配慮したほうに誘導したい思いで実施しているとのことです。志が高い!
ちなみに、B Corporationとは、社会や環境に配慮した企業に与えられる国際的な認証のこと。
「B Corp(Bコープ)」とは、「B Corporation(Bコーポレーション)」を略したもので、社会や環境に配慮した公益性の高い企業に対する国際的な認証制度のこと。運営は、米国の非営利団体のB Labがおこなっている。「B」は「Benefit(利益)」の意味で、社会や環境、従業員、顧客といったすべてのステークホルダーに対する利益を表している。フェアトレード認証やLEED認証などは商品や建物を認証する制度であるのに対し、B Corpは企業のあり方を認証する制度だ。具体的には、環境や社会に配慮した事業をおこない、透明性や説明責任などといった、B Labが定めた厳しい基準をクリアした企業に対して与えられる認証だ。
https://eleminist.com/article/1323
検索システム
検索システム自体は、EcosiaはBingの検索システムを使用しているそうです。Bingで得た結果を独自のアルゴリズムで強化しているとのこと。Googleとは別の検索ロジックですね。
日本語検索
普通に日本語検索ができました。ブラウザの検索画面に日本語を入れると、この通り。
試しに「ななはちブログ」と入れてみました。
無事に検索結果には日本語の結果が。うれしいなー!葉っぱのマークはついていないですね。まだまだか。
Ecosiaの導入方法
Google Chromeからの導入方法です。まず、https://www.ecosia.org/に行きます。次に、ページ内の”add Ecosia to chrome”ボタンを押すのみです。すると、GoogleChromeを開けばデフォルトで、トップページにEcosiaの検索ページが立ち上がるようになります。便利!
ひとつ検索するたび0.2gのCO2、Ecosiaだとゼロに
ホームページ内を見ていると、CO2排出に対する配慮についても言及がありました。簡単にかみ砕いて驚いたポイントを記載しました。
再生可能エネルギーの使用
通常、私たちがインターネットで検索をすると、1検索につき0.2gのCO2が排出されるそうです、Ecosiaは自身で太陽光発電施設を整備し、検索に使う電力はそこから賄われるため、Ecosiaを利用するば、インターネット検索によるCO2排出量はゼロになります。
カーボンネガティブへ
さらに、木を植えることで、木にCO2を吸収させることができます。Ecosiaを通して木を植えているため、1検索ごとに1KgのCO2を吸収することになります。エコシアはカーボンネガティブなサーチエンジンです。Ecosia上での検索50回で1本木を植えることができます。もしEcosiaがGoogleのように大きくなれば、世界のCO2の15%をも吸収することができるという計算になります。これは実に、全ての乗り物によるCO2排出量と同程度とのことです。
生態系に沿った森林再生のポリシー
15以上の国と地域で20以上の植樹プロジェクトを行っているそうです。
在来の生態系に沿った植樹
Ecosiaでは、過去には木が生えていて森林破壊が起きた場所に木を植えています。もともと木が育っていた場所は、木にとっても繁茂しやすい土地です。また、在来種を植えることで地元の収益やコミュニティ活性化につなげることもできます。自然のリズムで再生することで生態系が育まれると考えているそうです。
植樹以外の森林支援方法
これは、ホームページを読んでいて驚きでした。植樹は苗から育ててそれを植えますが、環境に適応できずに枯れてしまうこともあります。植樹をすることもありますが、現地の農家による自然再生に任せたりすることもあります。2.5千万の木があるブラジルでは10年以上も山火事にさいなまれていましたが、その地域を支援する人を雇うことにより1万ヘクタールの森林を守ることができたそうです。
志が高く、通常の検索するだけで貢献できるなんて!ロゴもかわいいのでお気に入りです。しばらく使ってみようと思います!
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