ペレットストーブと地域の資源循環について
山梨県に住んでいればラッキー!おうちを温めながら地域の資源循環に貢献できる方法!?
だんだん肌寒くなってきましたね。私は山梨県の富士五湖の近くに行くことが多いのですが、東京よりも標高が1000メートル以上あるため、気温が10度ほど低い寒冷地です。お部屋や冷えた体を温める暖房器具。火のぬくもりは、一日の疲れも癒しますよね。本日は、富士山にいだかれた山梨県の地域循環型の暖炉をご紹介します!
環境にやさしい暖炉「ペレットストーブ」?
暖炉やストーブと聞いてイメージするのは、薪をくべて火を燃やす「薪ストーブ」かと思います。ペレットストーブとは、燃料に薪ではなく、木質バイオマスペレットという1㎝未満の顆粒状の燃料を燃焼させ暖をとるもので、薪は不要です。薪は大きな保管スペースが必要ですが、ペレットは木材を顆粒状にしたものです。10キロ単位で袋に入っており、押し入れやタンスの中など、気軽に保管ができます。日々使う上では気軽ですね。
燃料は地域の木々!
暖炉って、火を燃やしているけれどCO2は出ないの?なぜペレットストーブが環境に優しいといえるのでしょうか。
確かに燃焼の際には、ペレットに含まれている炭素(C)が酸素(O2)と結合しCO2が出ます。しかし燃料が木材などである場合、もともと木が生きている間にCO2を吸ったり木の中に固定しているため、排出されたCO2はその木が吸収したCO2と同量となるため、実質CO2の排出量はゼロとされています。このような資源をバイオマスと呼んでいます。
燃料として使用しない場合にも、いずれ木が倒れ、土に還る段階になると腐敗によりCO2が出ます。
私が使用しているのは、富士吉田市外ニヶ村恩賜県有財産保護組合恩賜林組合(恩賜林)の木質バイオマスペレット。富士山のふもとの林の間伐材をペレット加工しています。地元の資源を利用すると、資源の運搬にかかるエネルギーを削減できます。健全な林を育てるために切った木を有効に活用し、地域で利用するのはまさに資源の地元での循環ですね。
https://www.onshirin.jp/katudou/keizai/
ふるさと納税でも入手できます!恩賜林ペレット
https://www.satofull.jp/products/detail.php?product_id=1005764
「アカマツ、カラマツ、シラベの間伐材を原材料として作られる木質ペレットの発熱量は高位4470kcal、低位4120kcalで、灰の量もわずか0.3%しか発生しません。 直径は6mmですので、さまざまなペレットストーブにお使いいただけます。
しくみ
ペレットストーブの使い方は、①ペレットストーブの電源を入れる ②チャッカマンかマッチなどで着火剤に火をつけストーブに火種をくべる ③ペレットの供給量を選択する ④ペレットの供給を止めて鎮火を待つ
後は自動でペレットが補給され燃え続ける仕組みです。
排気は屋外にされるため家の中にススがや煙が入ることもありません。
着火は、私は木材の着火剤を使っています。燃やした時の木の香りが好きです。
驚くほどの暖かさは直火ならでは。また湿気を吹き飛ばし、炎の趣はなんとも心安らぐ風情です。
着火剤
施工方法
施工については、外部へ排気をするため家に穴をあける必要があります。また、100V 電源が必要です。冒頭の写真は別荘に設置した事例です。施工例としては学校、公共施設や一般の家を見つけましたが、マンションへの設置は(共用部である)壁に穴をあける必要があることから、ハードルが高いように思います。
施工は、専門の業者さんにて納品、設置するのが一般的です。山梨県の補助の仕組みもありますのでご活用ください。
メンテナンスの方法
数回使用する都度、ストーブを覚ましてから、燃えカスを捨てる必要があります。灰がやや溜まります。我が家は、丸々2日焚いたり、しばらく使わないときに捨てています。灰を捨てる時、ストーブの周りが灰だらけになります。掃除機で吸うと、掃除機の先が真っ黒になります。施工の際は、下に汚れが目立たないもの、ふき取りやすいようにしておくことをお勧めします。白いフローリングが少しずつ黒ずんでいます。