金継ぎで食器をリユース
お気に入りの食器ほど、よく手から滑り落ちます。2021年は早くも3つの陶器にヒビを入れてしまいました(2021年9月時点)。初めて器屋さんに割れた品を持ち込んで金継ぎ修理をしてもらったので、注文までのながれ、仕上がり、かかった時間や金額など書いていきます。
注文までのながれ
補修を依頼したお店について
ウェブ検索をして見つけた器と雑貨を販売しているRAKUさんに3つの陶器を持ち込みました。鎌倉の浄明寺にあります。
RAKU公式ウェブサイト: https://raku-kamakura.com/kintsugi.html
事前診断の流れ
- 今回は割れた陶器を直接店舗に持って行っていき、その場で補修可能か大まかに診断してもらいました。
- 大まかな診断の中で、店舗の方からの新うるし、本うるしの違いの説明をうけ、どちらにするかを選択しました。
- その後、店舗の方が職人さんに連絡をとり改めて補修可能か、可能な場合は工数(金額)がどれくらいかを確認してもらいました。回答に1週間ほどかかるかも、とのことでしたが今回は翌日にメールにて回答を頂きました。
RAKUさんは金継ぎの修復については電話やメールでの相談も受け付けてくださっているようです。職人さんは店舗に常駐していないようで、メールや電話で事前に相談したほうが良いと思いました。
見積りと発注
”事前診断の流れ”で記載したように、RAKUさんからのメール回答内にて補修のための見積もり金額の提示がありました。金額を確認の上、問題ないことをメールで返答しました。こちらからのメールの受領をもって補修作業が開始されました。
新うるしと本うるしについて
RAKUさんでは金継ぎに使用する接着材として新うるしと本うるしが選択可能でした。
当店での金継ぎでは「新うるし」と称する本漆に替わる樹脂塗料を使用しています。 これは、同じ漆科植物であるカシューナッツの殻から抽出した天然樹脂が原料です。 しかし多くの漆風塗料と同様に、使用される溶剤には僅かでも人体に影響がある物質が含まれるため、 注意を払うことが必要となります。 金継ぎでは、器全体を塗ることは無く、修復部分にごく微量の使用なので影響はほとんど無いと考えられますが、 全く安心・安全とは申し上げられないのが実情です。 新うるしでの金継ぎをお考えくださる際は、これらのことをご理解の上ご依頼ください。 |
仕上がり かなり満足
受け取った3品の写真紹介です。とくに片口はヒビが激しかったのですが、それが格好良く仕上がっていて驚きです。
こちらが補修前です。
注文から完成までかかった時間
今回は25日ほどで金継ぎ補修完了の連絡がきました。RAKUさんのホームページによると新うるしの場合で1か月、本うるしで2,3か月が目安のようです。
金額
今回の補修代は以下の通りでした:
片口: 5,000円+税
コーヒーカップ: 2,500円+税
マグカップ: 2,500円+税
破損の状態によって金額は異なるので、品物をみてからの見積もりになるそうですがRAKUさんのウェブサイトに参考料金が掲載されていました:
器の縁に1,2カ所の欠け: 2,500円 ~
単純でキレイな割れ: 4,000円 ~
カケラが足りない割れ: 5,000円 ~
複雑な割れ: 6,000円 ~
金継ぎキットの紹介
今回は初めての金継ぎだったためプロの方にお願いしましたが、自分でできるキットもいろいろと販売されているようです。大きな破損だと難しそうですが、小さなカケなら自分で挑戦してみたいと思います。これ以上、割らないのがベストですが…
どこのお店に持ち込んだのでしょうか?
こちらのRAKUさんにお願いしました:
https://raku-kamakura.com/kintsugi.html
JR鎌倉駅の京浜急行バス4番乗り場から所要時間10分、浄明寺から徒歩2、3分ほどのところにあります。